けんしは、わたしの毎日に
静かな光をくれる存在です。
このページでは、13年間の歩みと
今の暮らしのリズムをまとめました。

けんしについて

けんしは、13歳になるポメラニアンの男の子です。
好奇心が強く、人が大好きで、誰に会ってもニコニコと近づいていくタイプ。
散歩中でも、病院の待合室でも
「かわいいね」と声をかけてもらうことが多い子です。

人懐っこくて、甘えん坊で、少しこわがり。
いちばん好きなことは、家族と一緒にいる時間です。
苦手なことは、家族のけんか、シャンプーなどのお手入れ、
そして実は…散歩もそこまで好きではありません。

けんしとの出会い

けんしが家に来たのは、
子どもの中学受験の合格をきっかけに
「先代犬と同じポメを迎えよう」と決めた日でした。

若い頃のけんしは、とにかくやんちゃ。
言うことを聞いてくれないことも多く
扱いに少し苦労した時期もありました。

2歳くらいまでは、今ほど家族に対する思いが深くなく
後追いしたり、尻尾をするなども少なかったです。

それでも、いつの間にか家族の中心にいて
家の空気をやわらかくしてくれる存在になっていました。

ゆっくり始まった老いの時間

10歳の手前あたりから
心臓病をはじめとして
いくつかの病気が重なるように出始め
少しずつ変化を感じるようになりました。

寝ている時間が増え
大好きだった新しいおもちゃにも興味を示さなくなり
玄関のチャイムが鳴っても騒がなくなりました。

以前のように、目を輝かせて走り回る姿は減ったけれど
そのぶん、ゆっくり寄り添う時間が増えています。

けんしが教えてくれたこと

けんしから学んだことは、数えきれません。

ひたすらに相手を信じて愛すること。
存在するだけで、誰かの心をあたためる力があるということ。
そして、家族の間をつなぐ架け橋のような存在であること。

老いの道のりは、決して楽ではないけれど
けんしと歩くこの時間は
わたしにとって大切な気づきの連続です。

けんしの今の暮らし

今のけんしの1日は、とても穏やかです。

  • 早朝に起きて、ゆっくり外で排泄
  • 朝ごはんと薬
  • 日中はほとんど眠って過ごす
  • 夕方、少し起きて薬と食事
  • 家族が帰ってくると、一瞬だけ嬉しそうに起きて、また眠る

寝ている時間はどんどん増えているけれど
その呼吸や体の温度が、今を生きている証として伝わってきます。

■ごはん

持病のこともあり、いまは
ふやかしたドライフードに、蒸した野菜を少しだけ
以前は家族からおやつをもらっていた頃もありましたが
今は無理のない範囲で続けています。

■病院

診察では、まず「最近の食欲」を聞かれます。
食べられるかどうかが、けんしにとっては
大事なバロメーターなのだと感じています。

最後に

けんしは、わたしの毎日に
静かな光を集めてくれるような存在です。

これからの時間も、ゆっくり、ゆっくり
その歩幅に合わせながら過ごしていきます。

ここに記すけんしの姿が
同じように愛犬と生きる誰かの心に
そっと寄り添えますように。