犬の食事台の高さはどうする?老犬が楽に食べられるわが家の工夫

老犬になると、これまで当たり前にできていた「食べる」という動作にも
少しずつ変化が見えてきます。
首を下げるのがつらそうに見えたり、姿勢が不安定になったり。

犬の食事台の高さを変えるだけで、本当に食べやすくなるのだろうか。
そんな疑問から、わが家でもいろいろ試してきました。
今日は、けんし(13歳ポメラニアン)との日々で気づいた
老犬が楽に食べられる、食事台の高さと工夫についてお話します。

犬の食事台の高さを見直す理由

犬はもともと、床に置かれた食器から食べることが自然ですが
年齢を重ねると、関節や筋力が少しずつ弱くなり
姿勢を保つのが大変になることがあります。
特に小型犬やシニア犬では、首を深く下げたまま食べる姿勢が続くと
首や喉まわりに負担がかかることもあるといわれています。

食事台の高さを調整することで、体が安定し、食べるときの姿勢が
自然に保てるようになる場合があります。
高すぎても低すぎても食べにくくなるため、肩の高さよりやや下くらいを目安に
実際の食べ方を見ながら調整していくと安心です。

けんしのために行っている食事台と食事の工夫

わが家のけんしは若い頃、大食いで早食い。食べ過ぎ防止のために
わざと食べにくい凸凹のお皿を使っていたほどです。
地べたに置いたまま食べていた時期もありましたが
年齢を重ねてからは姿勢の負担が気になり、少しずつ高さを調整するようになりました。

今使っているのは、100円ショップで見つけた小さな木製の台。
けんしの体高に合わせてみると
驚くほど自然な姿勢で食べられるようになりました。
台にはすべり止めマットを敷き、その上に浅めのお皿を置いています。
お皿の重さや形も少し変えるだけで、食べやすさが変わるものです。

食事は体調を崩した経験してから、低脂肪フードを中心に3種類をローテーション。
ハードタイプのドライフードはお湯でふやかして、柔らかく潰してからあげています。
ときどき、蒸した野菜を刻んで混ぜたり、野菜を蒸したときのスープを小分け冷凍して
ふやかす際の水分に使うこともあります。

台の下には、生協のチラシを一枚敷いて、食べこぼし防止にも。
こうした小さな工夫が、結果的にけんしにも私にも、快適な時間をつくってくれています。

食事を通して感じた変化と、飼い主としての気持ち

老犬が食べやすい高さに置かれた食事台と器

以前は「どれだけ食べたか」に気を取られていました。
でも今は、けんしが自分のペースでゆっくり食べる姿を見ていると
それだけで安心します。

首を下げずに自然な姿勢で食べるようになってから
以前より落ち着いて食事できるようになりました。

食べるという行為は、老犬にとって生きる力そのもの。
だからこそ、食事台の高さひとつ、食器の角度ひとつでも
心身への影響は大きいのだと感じます。

完璧じゃなくていい、観察しながら一緒に整える

犬の食事台の高さは、「この高さが正解」と決められるものではありません。
食べる姿勢を観察しながら、その子に合った形を見つけていけばいいと思います。
少し高くしただけで食べやすそうにしたり、反対に低くしたほうが落ち着く子もいます。

大切なのは、犬のサインを見逃さないこと。
そして、今日も美味しそうに食べてくれることを、当たり前と思わないこと。

けんしの食事を見るたびに、こうして食べてくれることのありがたさを感じます。

食事台の高さを整えることは、体のためだけでなく
心を整える時間にもなっているのかもしれません。

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